いつからなのかは覚えていないが、大晦日になるとなぜか実家に「年越しそば」を食べに来る友人がいる。
今思うと、彼らは中学の頃から定期考査の前なんかになるとひょっこりウチにあがりこんでいた。
私も母も、大晦日のお昼を過ぎると
「今年も来るっちゃかねぇ」
期待半分、恐ろしさ半分でそんな言葉を交わしている。
しかし、一昨年は大晦日から私が寝込み、昨年は喪中のため「年越しそば」はお預け。
寝込んだ年末年始は1月3日の夜、突然現れた。
八朔を1つずつ手に持ち、祖母に
「お見舞いに来ました」
と言ったらあげてくれたと言うのだ。
「おばあちゃんに簡単に家にあげたらいかんって言っといた方がいいぞ」
自分らが入れてもらったくせに、そんなことを言いながら、ボサボサでやつれまくっていた私に八朔をむいてくれた。
2年前の大晦日は、一緒に新しいプロレスの技を考えた。
いや、実験台にされた。
あり得ない絵を描き
「オマエ、やってみろ」
と私に強要する。
そして、あーでもない、こーでもないと手を加えながら新年を迎えた。
「アンタ、女として見られてないよ」
母はそんな私たちのやりとりを見ながら、毎年大爆笑している。
「アンタが結婚して出ていくまで来るっちゃか?」
年に1度の再会を母が一番心待ちにしているようにも見える。
今回も大晦日の夜電話が鳴った。
「今年は喪中ですので、静かに新年を迎えます」
若干淋しかったが、そう丁重にお断りした。
すると、そんな私の淋しさを察してか、1月2日の夜また電話が鳴った。
「今3号線渡りよるけん」
私の家と友人の家の間には3号線が走っており、
「3号線を渡る」=「私の家に向かっている」
ということなのだ。
今年は静かなお正月のはずなのに、家に来てもらっては困る!
「外に出ていくけん、待っとってよ」
とその辺にあった洋服に着替えて化粧もせずに飛び出した。
後ろで、母はやはり大ウケしていた。
外に出ると、「行くぞ!」
ボーリングくらいだろうと油断して出てきたのがまずかった。
中学の友人が10人くらいで飲んでいるからそこに乗り込むと言うのだ。
成人式以来会ってない人間に会いに行くのにこの格好じゃマズイだろ?
と思ったが、待ったナシ。
あれよあれよという間に居酒屋に着いた。
店員さんに部屋を聞いて、フスマの隙間から観察する。
ひと通りメンバーを確認したところで、店員さんが料理を運んできた。
フスマの前でその料理をもらい、3人でフスマを開ける。
いや〜、開けた瞬間の皆のビックリした顔はおもしろかった。
自分がスッピンだということも、部屋着のまま出てきたことも忘れて、バカ騒ぎしてしまった。
今年の大晦日は、どんなハプニングが待っているんだろ??
って何だかんだ言って年に1度の再会を、私も楽しみにしてる?
今思うと、彼らは中学の頃から定期考査の前なんかになるとひょっこりウチにあがりこんでいた。
私も母も、大晦日のお昼を過ぎると
「今年も来るっちゃかねぇ」
期待半分、恐ろしさ半分でそんな言葉を交わしている。
しかし、一昨年は大晦日から私が寝込み、昨年は喪中のため「年越しそば」はお預け。
寝込んだ年末年始は1月3日の夜、突然現れた。
八朔を1つずつ手に持ち、祖母に
「お見舞いに来ました」
と言ったらあげてくれたと言うのだ。
「おばあちゃんに簡単に家にあげたらいかんって言っといた方がいいぞ」
自分らが入れてもらったくせに、そんなことを言いながら、ボサボサでやつれまくっていた私に八朔をむいてくれた。
2年前の大晦日は、一緒に新しいプロレスの技を考えた。
いや、実験台にされた。
あり得ない絵を描き
「オマエ、やってみろ」
と私に強要する。
そして、あーでもない、こーでもないと手を加えながら新年を迎えた。
「アンタ、女として見られてないよ」
母はそんな私たちのやりとりを見ながら、毎年大爆笑している。
「アンタが結婚して出ていくまで来るっちゃか?」
年に1度の再会を母が一番心待ちにしているようにも見える。
今回も大晦日の夜電話が鳴った。
「今年は喪中ですので、静かに新年を迎えます」
若干淋しかったが、そう丁重にお断りした。
すると、そんな私の淋しさを察してか、1月2日の夜また電話が鳴った。
「今3号線渡りよるけん」
私の家と友人の家の間には3号線が走っており、
「3号線を渡る」=「私の家に向かっている」
ということなのだ。
今年は静かなお正月のはずなのに、家に来てもらっては困る!
「外に出ていくけん、待っとってよ」
とその辺にあった洋服に着替えて化粧もせずに飛び出した。
後ろで、母はやはり大ウケしていた。
外に出ると、「行くぞ!」
ボーリングくらいだろうと油断して出てきたのがまずかった。
中学の友人が10人くらいで飲んでいるからそこに乗り込むと言うのだ。
成人式以来会ってない人間に会いに行くのにこの格好じゃマズイだろ?
と思ったが、待ったナシ。
あれよあれよという間に居酒屋に着いた。
店員さんに部屋を聞いて、フスマの隙間から観察する。
ひと通りメンバーを確認したところで、店員さんが料理を運んできた。
フスマの前でその料理をもらい、3人でフスマを開ける。
いや〜、開けた瞬間の皆のビックリした顔はおもしろかった。
自分がスッピンだということも、部屋着のまま出てきたことも忘れて、バカ騒ぎしてしまった。
今年の大晦日は、どんなハプニングが待っているんだろ??
って何だかんだ言って年に1度の再会を、私も楽しみにしてる?
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