スケートの季節がやってきた。
スピードスケート。フィギュアスケート。ショートトラック。
ちらちらとそんな記事を目にする季節。

大学1回の夏の終わりだっただろうか。
ひとりの女の子に出会った。
大学の喫茶店に友人が連れてきた女の子。
同級生だが、女の子という表現がピッタリの笑顔のステキな子だった。
彼女は、ショートトラックというスケートをやっていると言っていた。

学部が違い、ほとんど会うこともなかったが、その愛くるしい笑顔を見つけると、思わず手を振りながら駆け寄ってしまうほど、私は彼女の魅力にとりつかれていた。
が、次第に学内で彼女を見かける機会もなくなっていった。

大学3回の6月。
立命の試合が終わった後、神宮球場の駐車場で彼女を見つけた。
「何してんの〜!」
いつものように興奮気味に駆け寄ると
「そっちこそ、何してんの!」
そりゃそやな、京都在住の私が神宮にいるのもおかしな話だ。
「今、東京のコーチの家に住ませてもらってんねん」
彼女はそんな話をしていた。

その後、試験期間中に図書館にこもってレポートを書く彼女を見かけた。
図書館の中ではさすがに、興奮を抑えて呼吸を整えて声をかけたが(笑)
数日間でレポートをいくつも仕上げ、提出して東京へ戻るという。
がんばってんなぁ。
そんな彼女が、ますます輝いて見えた。

そして、2002年2月 ソルトレイクオリンピック。
神野由佳。
彼女は、その舞台に立っていた。
大学の体育館に貼り出された横断幕を見ても、何だか信じられなかった。
レース当日、ブラウン管の向こうで滑っている彼女を見て、不覚にも涙が止まらなくなっていた。

オリンピックが終わり、初めて会ったのは、やはり硬式の試合の球場だったと思う。
ネット裏でひとりでボケッとしていたら、彼女が走ってきた。
「オリンピック感動したぁ」
そんな月並みな言葉しか発することができなかったことを覚えている。

彼女には4回の秋、立同戦で会ったのが最後。
それからは、新聞やネットで名前を見かける程度だ。
先月のW杯、なぜか彼女の名前が見当たらない。
故障でもしたのかなぁ。
切ない恋心を募らせながら、トリノオリンピックを待っている。

まぁ、書いてみて改めて思うのだが、私キモイ!

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