1999年の春、芸大に落ちた。
10数年続けてきた音楽から離れた。

1999年の春、京都に出てひとり暮らしを始めた。
18年間一緒に過ごした家族とも離れた。

それまで当たり前のように私の周りにあったものがなくなった。
音楽への道だけを志していた私は、ぽっかり穴が開いたような喪失感に押しつぶされかけていた。
初めてのひとり暮らしで、淋しさと不安に押しつぶされかけていた。

そんな1999年の春、大学の新歓祭典で甲子園球児を見かけた。
彼はチケットを売っていた。
ミーハー気分で1枚のチケットを買った。

立同戦当日、友人を誘って西京極へ向かった。
一見、何の共通項も持たないような人たちが一緒になって肩を組んでメガホンを振っている。
それを統率する応援リーダーとチア。
グラウンドで優勝への望みを賭けて戦う選手。

その熱気に、不思議なくらい心のもやもやが晴れていた。
翌日、ひとりで当日券を買って西京極を訪れていた。

あの立同戦で私の大学生活は確実に変わった。
春の立同戦はただただ興奮し、秋の立同戦は「まだ終わるな」と切なくこみ上げてくる。
優勝校が決まり、消化試合になることも多くなってしまったが、4年間楽しみで仕方なかった。

2002年、最後の秋、大量にチケットを買い占めて友人に売って回った。
立同戦への感謝の気持ちと、盛り上げたいという気持ちで必死だった。

今年は春・秋ともに優勝を賭けての熱戦に盛り上がったようだ。
2年前には、大学のイベントとしての立同戦の地位が危うくなっていたようで心配したのだが、、、

今後も、熱戦とさらなる盛り上がりを期待してやまない。

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