「したい」気持ちが人を動かす
2004年6月17日 スポーツ大学選手権も終わったところで、三菱の活動自粛以来くすぶっていた想いをつづりたい。
「したい」気持ちが人を動かす。
そう信じている。
そう信じて走り回った就職活動も、2年前、
「そんな夢みたいなことを言わずに現実を見てこい」
という某FM局の方の言葉で終わった。
芸大に落ちて、それまで十数年、生活の中心にあった音楽と決別した時、とてつもない喪失感に押しつぶされそうになっていた。
自分が何をすればいいのか分からない。
そんな中、たまたま新歓祭典で入手したチケットを手に友人と西京極を訪れた。
立同戦 だった。
制服を着て、帽子をかぶって、という高校野球のアルプス応援とは一味異なり、表面上何の一体感もない人たちが一体となって応援している。
肩を組んで歌っている。
それを内野席の少し離れたところから見ていた。
不思議だった。
でも、その空気に私はとらわれてしまった。
もう一度、味わいたかった。
翌日2戦目、私はひとりで再び西京極を訪れていた。
そこで目にしたリーグ優勝。
喜びを爆発させる選手たち。
スタンドから投げ込まれる紙テープ。
スポーツがこんなにも人を熱くさせるのか、と肌で感じた瞬間だった。
そのパワーをもらいたくて、高校府予選、大学リーグ戦、社会人大会、頻繁に西京極へ足を運ぶようになった。
意図的にスポーツへ触れるようになり、様々な方面をひたすら走っている人たちに出会った。
それまでの自分の世界がとても小さいものに思えた。
それまで志してきた道への自分の覚悟がとても甘かったことを思い知らされた。
毎日が新鮮で、あらゆるところからたくさんのパワーをもらった。
そんな学生生活、このパワーをもっとたくさんの人に伝えたいと思うようになるまで、さほど時間はかからなかった。
その一方で、野球、バレー、陸上、、、次々と休廃部に追い込まれ、廃れていく企業スポーツ。
先がないところに選手は集まらない。育たない。
「どうせ、上ではできないのだから」
真剣にその道を志すアスリートは次第に減り、日本のスポーツ全体のレベルは下がっていくだろう。
「それがどうした?スポーツなんてなくても生活できるだろ?」
そう言われれば、それまでかもしれない。
それでも、私は企業スポーツの、スポーツ界全体の行く末が気になって仕方なかった。
スポーツの与えるパワーを伝えることで、アマチュアスポーツを盛り返したかった。
興味のある人、興味のない人、不特定多数の人たちにそれを伝えられる、それは、数あるマスメディアの中でもテレビの力だと思った。
それほど興味のなかった高校野球の世界へと私を引きずり込んだのも、高校1年の夏、「たまたま」ついていた野球中継だった。
78回大会決勝、「何となく」見ていた私はいつのまにか引き込まれ、テレビの前から動けなかった。
その想いを胸に、大学生活でもらったたくさんのパワーを手に、走り回った大学3年の終わり
「視聴率とれなければ、番組つくれないんだよね」
それがすべてだった。
キー局すべての受験が終わり、最後の頼みとして某FM局の方に会ってもらった。
「資本主義の世の中で、利益にならないことは通用しないんだよ。
あなたが財閥のお嬢様だったら話は別だけど、そうじゃないだろ?
社会主義の国に行くか・・・今、社会主義ってほとんどないけど(笑)
とにかく社会に出て働きなさい。
自分で生活できるようになってから、考えなさい。
その頃には、そんな夢みたいなこと言ってないだろうけどね」
言われた通り、大学のキャリアセンターに求人が出ていた企業を受けてみた。
内定をもらった。
私の「夢」は終わった。
5月21日 三菱再建計画発表
5月28日〜 三菱ふそう川崎 硬式野球部 活動自粛
5月30日〜 三菱自動車岡崎 硬式野球部 活動自粛
6月13日 近鉄・オリックス合併報道
そして今、現実は、私が思い描いていた世界とは違う方向へと、確実に進んでいる。
どうにかしたい。
どうにもならない。
2年前のもどかしい気持ちだけが、私の中を渦巻いている。
「見たい」「行きたい」「やってみたい」
人の「したい」気持ちを触発するパワーが、スポーツにはきっとある。それが、人を動かし、世の中の活性化につながると思うのだが・・・
「したい」気持ちが人を動かす。
そう信じている。
そう信じて走り回った就職活動も、2年前、
「そんな夢みたいなことを言わずに現実を見てこい」
という某FM局の方の言葉で終わった。
芸大に落ちて、それまで十数年、生活の中心にあった音楽と決別した時、とてつもない喪失感に押しつぶされそうになっていた。
自分が何をすればいいのか分からない。
そんな中、たまたま新歓祭典で入手したチケットを手に友人と西京極を訪れた。
立同戦 だった。
制服を着て、帽子をかぶって、という高校野球のアルプス応援とは一味異なり、表面上何の一体感もない人たちが一体となって応援している。
肩を組んで歌っている。
それを内野席の少し離れたところから見ていた。
不思議だった。
でも、その空気に私はとらわれてしまった。
もう一度、味わいたかった。
翌日2戦目、私はひとりで再び西京極を訪れていた。
そこで目にしたリーグ優勝。
喜びを爆発させる選手たち。
スタンドから投げ込まれる紙テープ。
スポーツがこんなにも人を熱くさせるのか、と肌で感じた瞬間だった。
そのパワーをもらいたくて、高校府予選、大学リーグ戦、社会人大会、頻繁に西京極へ足を運ぶようになった。
意図的にスポーツへ触れるようになり、様々な方面をひたすら走っている人たちに出会った。
それまでの自分の世界がとても小さいものに思えた。
それまで志してきた道への自分の覚悟がとても甘かったことを思い知らされた。
毎日が新鮮で、あらゆるところからたくさんのパワーをもらった。
そんな学生生活、このパワーをもっとたくさんの人に伝えたいと思うようになるまで、さほど時間はかからなかった。
その一方で、野球、バレー、陸上、、、次々と休廃部に追い込まれ、廃れていく企業スポーツ。
先がないところに選手は集まらない。育たない。
「どうせ、上ではできないのだから」
真剣にその道を志すアスリートは次第に減り、日本のスポーツ全体のレベルは下がっていくだろう。
「それがどうした?スポーツなんてなくても生活できるだろ?」
そう言われれば、それまでかもしれない。
それでも、私は企業スポーツの、スポーツ界全体の行く末が気になって仕方なかった。
スポーツの与えるパワーを伝えることで、アマチュアスポーツを盛り返したかった。
興味のある人、興味のない人、不特定多数の人たちにそれを伝えられる、それは、数あるマスメディアの中でもテレビの力だと思った。
それほど興味のなかった高校野球の世界へと私を引きずり込んだのも、高校1年の夏、「たまたま」ついていた野球中継だった。
78回大会決勝、「何となく」見ていた私はいつのまにか引き込まれ、テレビの前から動けなかった。
その想いを胸に、大学生活でもらったたくさんのパワーを手に、走り回った大学3年の終わり
「視聴率とれなければ、番組つくれないんだよね」
それがすべてだった。
キー局すべての受験が終わり、最後の頼みとして某FM局の方に会ってもらった。
「資本主義の世の中で、利益にならないことは通用しないんだよ。
あなたが財閥のお嬢様だったら話は別だけど、そうじゃないだろ?
社会主義の国に行くか・・・今、社会主義ってほとんどないけど(笑)
とにかく社会に出て働きなさい。
自分で生活できるようになってから、考えなさい。
その頃には、そんな夢みたいなこと言ってないだろうけどね」
言われた通り、大学のキャリアセンターに求人が出ていた企業を受けてみた。
内定をもらった。
私の「夢」は終わった。
5月21日 三菱再建計画発表
5月28日〜 三菱ふそう川崎 硬式野球部 活動自粛
5月30日〜 三菱自動車岡崎 硬式野球部 活動自粛
6月13日 近鉄・オリックス合併報道
そして今、現実は、私が思い描いていた世界とは違う方向へと、確実に進んでいる。
どうにかしたい。
どうにもならない。
2年前のもどかしい気持ちだけが、私の中を渦巻いている。
「見たい」「行きたい」「やってみたい」
人の「したい」気持ちを触発するパワーが、スポーツにはきっとある。それが、人を動かし、世の中の活性化につながると思うのだが・・・
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